ある種の人間には格安美容室が丁度良いという話

先日、今まで通っていた美容院をやめて、格安美容室に変えました。 それに至るまでは結構悩んだりもしたのですが、最終的に自分にとっての適正価格は「相場」ではなく「納得感」で決まるという思いに至ったので、それについて書きます。

白髪を目立たなくするために、髪染めは必要経費

私は年の割には白髪が多く、それで老けて見えるのが嫌なので髪を染めています。 お洒落のためではなく、みっともない見た目を矯正するために染めているわけです。

付加価値的に、濃い茶色で染めているのでちょっと若く見えるようになって嬉しい、という一面もあるにはあるんですが、私の髪染めは必要経費なんです。

一度自分で染めてみたんですが、えらく面倒臭い上に掃除も大変。 上達しないとムラができたり長く持たなかったりします。 ていうか、準備や掃除を含めたあれにかける時間は、私の可処分時間の価値をオーバーします。

それで美容室に通って染めてもらっているというわけです。

カットとカラー合わせたセットが9800円。 だいたい1.5ヶ月に一回で言っているので、年に9回で9800×9で88200円が、年間の散髪代になります。
 

相場とは知りつつ高くつくなとは思っていた

この値段が高いか色々調べたんですが、高級で有名なお店でもない限り、これが相場でした。

確かに、スタイリストさんがカットで50分、カラーで50分かけるわけですから、スタイリストさんのお給料(いろいろ込み)を単純原価30%とすれば、なるほど確かに50分で4000円はかかるかもなと。

私は安い買物が好きですが、それ以上に適正価格での買物が大好きです。 なので、まあ高いけどそういう物なんだろうということで、10年ほどそこに通い続けていたんですね。

アロマのきいたお洒落なサロンで下にも置かないおもてなし。実に気分よくカット&髪染めをしてくれるので、この時間は嫌いではなかったんですが、

「正直、髪を整えるのにこんなにしてもらわなくてもいいのにな」とも思ってました。不満は無かったんですけどね。

 

とあるきっかけで格安美容室へ

たまたまその美容室が、移転で1ヵ月半ほどお店を閉めて、さらに移転再開後は10%ほど値上げをすることになりました。

値上げ後はカットとカラーで10800円になるとの事。 まあ、これも相場内の値段なのでどうという事は無いんですが、これが

「ちょっと待てよ。これ、考え直すいい機会なんじゃないか?」

というきっかけになりました。

この価格帯が相場なことはわかっています。 このサービスを受けるのならこの価格が当たり前なんです。 でも、サービスの内容に対してぶっちゃけ「こんなにしてくれなくてもいいのに」と思っていたのが自分の正直な気持ち。

そこで、「いい大人がこういうのをケチるのもなあ」と、これまでは手を出さずにいた、格安美容室も検索の範疇に入れて探してみることに。 すると果たして、カット1000円くらいのお店が結構出てきました。

自分ももういいおっさんなので、あまり安い店に行って店・客合わせて若者だらけで浮きまくるのもあれですし、今さら何をと言われるかもですが「安かろう悪かろう」という不安もあります。

個人的には「カット&カラーで6000円くらい」があると良かったんですが、逆にそういう中間の価格帯って無いんですよね……。

そして2,3日調べて頭が煮詰まった結果、「今回はとにかく一回、すごく安いところを試そう」という結論に。 そしてカット&カラーで4000円のお店に行って来ました。
 

意外と良かったけど「なるほどな」もあり

結論としては、全然ありでした。 ただ、当然アレなところもありました。

  • お店がボロい
  • 事前に髪を流さない
  • 染め残しちょっとあった

お店がボロい

雑居ビルの8Fで、ビルの外に看板すら出てませんでした。 裏口みたいな入口から入る隠れ家みたいなお店。 中もそうとう年季が入っていて、安い感じ。

でも、当たり前ですがちゃんと清潔でしたし、不快に思うこともありませんでした。

なんていうか、前までのが「ヘアーサロン」なら、ここのは「髪きり場」って感じです。SPAと銭湯の違いな感じ。

でも正直なところ、自分はこういうところの方が居心地がいいです。

事前に髪を流さない

これはちょっと驚きました。 いつもは散髪前は髪に何も付けないで行っているのですが、その日はたまたま散髪前に予定が入ってしまって、髪にムースつけた状態だったんですね。

それまでのお店では施術前に軽くお湯で髪を流してくれてたので、ムースくらい大丈夫だと思ってたんですが、そのお店ではいきなり切り始めます。

「なるほどそうだよな、時短してるから安いんだ。うかつだった…!」と思うも後悔先に立たず。

そして、髪を切り終わると、そのまま染色剤を塗り始めます。

「え!? ムースついた髪にそんなことしていいもんなの!?」

いつもは散髪時にムース付けないぐらいには気を使っているのに、今日に限ってそれをしなかった負い目(?)みたいのもあって、黙って受け入れます。

まあ、ムース付いてるのはわかっててやってるはずなんで、染色剤の方が強いとかで大丈夫なんだろうとは思いますが。

染め残しちょっとあった

なんだかんだで帰宅して、自宅の鏡で改めてチェックしてみると、前髪部分に根元から先まで白髪のまんまの毛が数本……。

「なるほど、これが安かろうの部分か……」

こんな事は前のお店では10年間一度もありませんでした。 これは普通に技術(或いはかけている手間や時間)の差なんでしょう。

割と、帰宅するまでは「ここいいんじゃない? 良かったんじゃないか??」とウキウキしていたので、最後にちょっと残念なオチが付いてしまった格好です。
 

とはいえ納得してしまった自分

という感じで、施術中と帰宅後で驚いたり苦笑したりしたわけですが、でも逆に、なんかこう「納得したことで安心」してしまいました。 なんだか判らないのに安いと不気味ですが、「なるほど、この価格ならこうだよな」と腑に落ちれば、これだって適正価格なわけで。

自分みたいにお洒落ではなく、あくまで「身だしなみ」「みっともない部分の調整」が目的で散髪をしたい人間にとっては、ここまでを4000円でやってくれるんなら納得です。

ラグジュアリーな環境でばっちりキメてくれる美容室さんの相場が、カット&カラーで10000円な事に私は何の異論もありません。 ただ、私のように「それなりにまとめてくれればそれでいいよ」という人間には、10000円相応のサービスは過剰なんですよね……。

カット&カラーをしっかり2時間でなく、もろもろ節約・省略して1時間ちょいで仕上げるサービスで丁度よいというか。
(にしても4000円は安過ぎ。6000円くらいでもうちょっと良いサービスのお店があると、自分にドンピシャなのだけれど) 

それにしても、4000円で年9回なら36000円……これまでの年間散髪代と比べて50000円以上浮く計算に……。
 

というわけで

来月も、このお店でやってもらおうかと思っています。 まあ、長く付き合えばもっと色々見えてくるとは思いますが、その時はその時で。

※例えば今の不安は、こんなに客単価が安いお店だとスタイリストさんの入れ替わりが激しいんじゃないかと。 安定して長い付き合いで切ってもらおうとしたら、こういうお店は不向きなのかもしれないなあ…。

以上、格安美容室が、自分に妙にしっくりきてしまった……というお話でした!

 

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